当会はミャンマーで一村一品運動を支援しています。地域産物を加工して、売れる製品に仕上げる活動を通して、人材を育成して自立の手助けになれば活動も成功と考えています。その為のポリシーとしては
1)現地を理解して共に努力する。
2)継続活動をめざしてソーシャルビシネスの確立。
などを基本に活動しています。その成果としては、JETROが主催する成田空港などでの一村一品マーケットの販売で、ミャンマーでの開発品は断トツの人気・実績を得ています。
ここまでの道のりは平たんではありませんでした。実は私は手工芸品と分野が違いますが、もともと海外で物作りを指導していましたので、海外活動は抵抗はありませんでした。と言っても、初めての分野で良い品質に作り込むには容易ではありません、活動当初は、年の半分近くは現地に滞在して、物作りを一緒にして開発、品質管理体制を作りました。限られた自己資金を使って出来る範囲で少しずつ実施しました。良い製品が出来上がり、活動が軌道に乗るに従って現地での活動も楽になってきましたが、支援する相手も増え対応種類、量も増えてきました。

ここで最初の問題が出ました。活動資金不足の問題です。生産したものが売れなければ現地での活動を縮小するか休止しなければならない状態になりました。販売チャンネルの必要性は判っていましたが、しかし販売については経験がなく、全くゼロからの手探りでの開始でした。そんな中で私の背中を押したのは「現地側では高品質の製品作りの為に始めての事に挑戦する事を指導しながら、自分は始めての販売に尻込みしていたのでは現地の人に顔向けできない」、「現地では生活が掛かっている人が増えてきている」との思いでした。そこで思い切って販売先開拓に踏み出しました。県内のお土産店への飛び込みセールス、ビジネスショーへの出展、そして展示販売会開催などです。始めての挑戦で失敗も多く経験しました。幸い皆様のご理解を得ながら徐々に手ごたえを感じ始め、やり方が判ってきました。まだまだ販売先開拓は継続しなければなりませんが、やっと活動継続の目処が見えてきた最近の状況です。

今までの海外支援活動で得られた体験は、「自分は何が出来るか?」に常に挑戦する事の大切さです。未経験だった販売も、実施すればお客様の意見が多く得られ、それを現地へフィードバックする事で製品の改善が進み、お客様の獲得拡大のサイクルに繋がりました。その結果販売のプロの方々の目に留まるようになりました。大手デパートや銀座の専門店へも販売出来た事は、ミャンマー製品の品質を知っている方から見ると驚きです。今では「ミャンマーで初めてのオーガニックコットン製品の開発」、「ソーシャルビジネスの道筋作り」などにも進んでいます。これらの始まりは「尻込みしながら出来る事に挑戦した事」でした。海外支援は遠く離れた世界ではなくて、「自分が出来る事を、出来る方法で、実行する事」。の身近な世界ではないかと考えているこの頃です。

2011年の主な計画
現地での活動
1、    一村一品運動関連
 1)現地での生産活動を継続して70名分ほどの仕事量を確保予定です。
 2)その他に木工乾燥技術の改良や絹織物で綾織りなど従来より高度な織技法への
挑戦に取り組んで新製品開発を予定しています。
2、縫製教育支援関連
 1)教育を充実させる為に指導者の質を向上させる予定です。具体的には中級レベ  
   ルでの縫製技術指導の為に4週間の集中講義を現地で実施予定です。
 2)現地の指導者2名を日本へ招聘して、新潟の伝統絹織物産業、縫製学校(短大)、
   染め工房などとの交流予定です。
 3)現地訪問して、交流事業を継続します
 4)新潟からデザインを提供して、現地の縫製技術を磨きます。
 5)日麺共同で、新しい生地を開発して服へ応用する事に挑戦したいと考えていま
す。
3、有機栽培コットン製品を使った新しい地域産品の開発
   1)品質改良した有機栽培コットンの栽培実用化実証を契約畑4ヘクタールで行う
   2)デザイン改良について専門家の指導を受ける予定
   3)1)の改良原綿と2)の新デザインを使って、新製品を開発予定
4、以上の活動をサポートするために、ヤンゴンのカウンターパートのAsiaModernCrafts
  社の他にマンダレーでのカウンターパートを育てる予定です。
 
 日本での活動
上記現地での活動をサポートする為のPR活動、資金獲得活動を通して、会員募集を継続して、活動が継続できる組織にしたいと考えています。

NGOミャンマークラフト支援会 事務長 斎藤 秀一



写真:昨年、北方文化博物館でのミャンマー工芸展開催時に企画した県内のミャンマー支援関係者の懇親会写真

写真:ミャンマーでの縫製教育支援の一部で昨年開始した縫製教育の写真

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