にいがたNGOネットワーク理事の原千賀子さんより、会報vol.8用に寄稿いただきました。 

<言いだしっぺ>  原 千賀子

 子供の頃、自分から言い出す事のひとつに
欲しいモノ(子犬や、ピアノや自転車など)を親に
強請った思い出があります。

 だんだん物事が分かってくる年頃になると、自分から言い出すことに
責任がのしかかってくることに気がつき始め、
学級会での発言時などには言い出した人が
先ずアクションを起こさなければ先には何も進まないものです。
殊に学校内で困っていること、緊急に問題にしなければならないこと
などは真っ先に「言いだしっぺ」が行動に出ることで解決に結びついたり
逆に混乱したりの繰り返しだったように思います。

 さて、国際協力においても同じことが言えるようです。
或る時には身銭を切り、先ず運営資金の確保に心を砕き東奔西走の日々、
先ず身内から会員獲得にまい進したりなどは当たり前のこととして
心がけて参った訳です。

 つまり<言いだしっぺ>である以上、自己責任であたって砕けろ
の世界なのです。

 私の子供の頃の遊びのひとつに<後ろの正面だーあれ>といって
鬼になった子を手で目隠し、その間にこっそりみんなで何処ともなく
居なくなるのですが、ひとり残された子の、心細くて今にも泣きそうな眼が思い出されます。

 国際協力と言えば聞こえはいいのですが、心細くて泣きそうな場面に
多々遭遇し、気がつけば誰も手伝ってくれなかったりなど、思い当たる
方も多くおいででしょう。

 数々の困難な事態を乗り越えながら一つ一つ身に沁みて体験出来うる
ことはある意味ではとても幸せなことと思うのです。

 現代社会を取り巻く暗雲として他人とうまくコミュニケーションが
出来ない子ども、若者や老人、物事に無関心、などがマスコミで取り沙汰され、みて見ぬふり、何も感じない、言い出せば自分がやることになる、
自分のことで精一杯、などなど枚挙に暇がありません。

 そんな社会にあって、「困っているひとに手を貸したい」
「何かの役に立ちたい」などの感情を持ち合わせている人間も震災以前
にも決して少なくありません。
その中でもカッコいい「言いだしっぺ集団」が
もしかしたらN−netなのかも知れません。


写真:ネパールの国花は シャクナゲ で ラリグラス といいます。

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