にいがたNGOネットワーク理事、教育アドバイザーの室賀美津雄さんに、会報vol.8用に寄稿していただきました。 

これで良いか「返事は、ハイ?」

   「ここで子どもをダメにする」というテーマで、教員や子どもたちの保護者に話をすることがあります。
 子どものしつけやマナー教育の一環として、親も教師も子どもたちに、よく「返事は、ハイ!」と言わせます。

 しつけの3原則(〃燭魘気┐襦↓繰り返す、M残未鰺かせる)からすると、理に適っているようですが、親や教師の問いに対する子どもたちの機械的な反応になっていることに大きな問題を感じます。

 新潟市立総合教育センターに勤務していたときのことです。オーストラリアから市立高校へ交換留学生(男)来ていました。そして、週1日、センターへ来て日本の文化を学ぶのです。

 ある日、彼に「日本の高校生の印象」について尋ねました。彼曰く、「彼らは、休憩時間には犬や猫のように元気にじゃれ合っているのに、授業中は、静かで無表情で返事も質問もしない。不気味な感じです。」と。

 前述の「返事は、ハイ!」は、小学生まで。中学生になると、活気のある授業風景は余り見られなくなります。

 その背景には、ゞ技媼臚海亮業が面白くない、⊃佑茲衞槊っていじめのターゲットになりたくない、6技佞亮遡笋琉嫐が分からない、などがあると考えられます。

 外国人が、「Yes & Noがはっきりしない日本人」とか、「不可解な笑顔の日本人」などと評することがあります。「阿吽の呼吸」で理解し合う日本文化も大切ですが、何でもかんでも「返事は、ハイ!」ではなく、「分かったこと」と「分からないこと」の仕分けができて返事をする子どもに育てることが肝要です。

 「世界の中の日本人」を育成しなければならない時代、「曖昧な態度」を許容する教育は、家庭でも学校でも許されない時代です。

          (教育アドバイザー 室賀美津雄)

情報掲載:
にいがたNGOネットワーク
にいがたNGOネットワーク活動報告ブログ