第1回国際教育研究会をクロスパルにいがた3階多目的室2で開催しました。
事前にお申込みをいただいた約30人と大学生数人の当日参加もありました。



みんなで会場の設営や受付を手分けして、午後1時スタート。

進行はにいがたNGOネットワーク(Nネット)教育研究会主宰の室賀美津雄さん。
まずは、にいがたNGOネットワークの本間栄三郎理事長から、国際教育研究会の発足についてご挨拶がありました。
「国際教育研究会は、イベントでも講演会でもなく、教育委員会、国際交流協会、Nネットで勉強する仕組みを作ったもの。国際教育の知識やノウハウを披露・紹介し合い、それを教育現場で使っていくことがねらい。ここでの発表は記録に残し、最終的には国際教育を示すものを作れるのではないか、また大学とはスタディーツアーとタイアップしたり、増える留学生との交流など欲張って企画しました。」

つづいて、にいがたNGOネットワーク教育研究会の主宰であり、新潟国際援助学生ボランティア協会(NASVIA)の荒幸男さんがコーディネーターをつとめられ、パネルディスカッションに入りました。

4人のパネリストが20分ずつ「国際教育」について発表しました。

燕市燕小学校教諭の細谷賢吾さん
「文化・労働・貧富・環境などををテーマに、『知る→考える→行動する』授業をしています。世界を知ろう、大切なものについて考えよう、共に生きよう、という流れ。
高学年では戦争をなくすための方法について4つに順位をつけてその理由を作文にして一人ひとり発表します。
微笑みの国と言えば、タイ。自由の国と言えば、アメリカ。日本はどんな国?など、外を見る目と内を見る目を育んでいます。小学校では、『行動する』が折り紙を届けたり募金をするくらいで弱いところが課題。」

村上市立村上第一中学校教諭の小黒淳一さん
「道徳の授業で15時間を国際教育にあてています。生徒同士が学び合う生徒会活動で、給食の残飯をなくそうとした。文化祭で劇を上演したり、いじめ根絶集会で「世界がもし100人の村だったら」ワークショップを実施。中学3年生が小学校で自給率についての授業をした。国際理解教育プレゼンテーションコンテストに出場。アンケート、ポスター、放送を通して、給食の残飯を減らすことに成功した。知る→行動する→発信するという流れ。プレゼンは整理する、表現する、つくり上げていく機会となっている。」

新潟県立新発田高等学校教諭、NASVIAの原口央さん「共に創る」
「学生の力でラオスに学校を建設しよう、という取組みを支援。やらされているのではなく、自分たちで街頭募金やイベントなどをやっている。高校生の時にはじめ、大学生になっても続けている。途中、支援についても考えた。学校建設でいいのか。持続されるのか。資金はいくらかかるのか。その結果、図書館を建設することになり、無事に完成。来年の2月にはその報告会も行う。高校によってALTが週に1日だったり毎日いたり、差がある。校外ボランティア活動は、お金と安全確保が課題。」

新潟国際ボランティアセンター(NVC)の高山美結さん
「開発教育の歴史とNVCの紹介の後、『地球を知る講座』の事例を発表。国連軍縮会議にあわせて開催したり、紙・はさみ・コンパスなどを使った貿易ゲーム、アイスブレーキングで緊張をほぐす、映画の上映会を行うなど工夫している。学生と若手社会人が中心に参加型の講座を企画。ファシリテーション力や書く力、広報などスキルアップにつながっている。」






途中、研究会オブザーバーの方々からご感想やご発言をいただきました。
新潟県教育庁義務教育課指導主事の田中恒夫さん
(総合的学習の課題は、楽しかっただけで終わっていないか、気づきかあったのかどうか。小・中での取り組みの2人のパネリストは、意図を持って、考えさせ、行動させ、発表させることで、明らかに子どもたちが変わっていった。世界の一員であるということに気づく場が増えていくと、日本の良さや課題を実感し、行動につながるのでは。今日のような取組を紹介し、教員の国際理解教育をサポートしたい。)

新潟市新潟市教育委員会学校支援課指導主事の由野和美さん
(新潟市の小学校113の半分くらい、中学58校の5分の1くらいは、総合的学習の時間に国際教育をしているが、共有する機会がないので今日のように事例を共有することが大切。)

新潟県教育庁高校教育課指導主事の平山剛さん
(プレゼンコンテストに参加した中学生が高校でリーダーシップを発揮している姿が見られる。国際教育は進路開拓につながっているのでは。貧困など苦しんでいる人がいることを知り、何かをしたい気持ちになる。海外修学旅行を推進している。またグループ海外研修により、学校をこえたネットワークを構築している。参加型の学習で生徒は伸びていく。)

新潟市教育委員会学校支援課指導主事の名川由里子さん
(小学校から国際理解の心を育てて成長していく。高校生にもっとも必要な自尊感情や自己決定にもつながる。)

また、新潟県国際交流協会の常務理事兼事務局長の町屋隆さんと同じく新潟県国際交流協会主事の福永綾さんからは、協会の目指す「多文化共生」について、協会の事業「プレゼンテーションコンテスト」や「国際交流インストラクター」の派遣についてご紹介いただきました。

会場との意見交換では、
新潟産業大学学長の広川俊男さん
(海外に出て行こうという学生が減っている中、人材育成の必要性を感じている。柏崎と新潟で離れているのでなかなかタイムリーな連携ができていない。)

新潟青陵大学短期大学部理事長の関昭一さん
(ボランティアと国際交流は、個人・教育上も役立つ。青陵学園でもボランティアに力を入れ、バスを出したり、姉妹校と交流している。)

に大学での国際教育の現状や課題についてなどお話いただきました。

予定時間を過ぎても、挙手によるご発言をいただき、4時半頃に終了となりました。



参加者のみなさんにいただいた感想の一部です。
「大変刺激を受けました。このような会に参加して得た情報を活かすことが大切だと思いました。」
「小・中・高・大学の連携が必要であると感じました。」
「とても参考になった。小、中、高の現場での活動報告は実際に実践されたもので、説得力があった。官・民の同席は大変有意義だと思う。今後も続けて欲しい。」
「とても面白かったです。私が国際理解に関心を持ったのは、国際理解に関心のある先生が高校にたくさんいたからだと思います。先生の影響がすごく大きかったと思います。大学の教職で学ぶ学生達と『国際教育研究会』とのつながりをこれから深くしていけたらいいと思います。」
「小・中・高の先生方の発表、NVCの方の発表は素晴らしいものでした。大学生の国際理解教育にも大いに参考になりました。互いの情報が共有できたことも有難いことでした。」
「素晴らしい発表とご意見でたいへん有意義でした。」
「小・中・高校等の現場で実際に実施されている国際教育の内容は分かった。先生方の熱意によるところが多く、今後はサポートも必要だと思った。」
「学校現場での国際理解教育の取組み実態がある程度わかり参考になった。」
「国際理解教育のねらいや現状がわかりました。グローバル化の人材育成に高校で取り組んでいますが、言語と共に外国の文化を理解する事の大切さを感じています。その際に、今日の参加が大変役立ちます。」
「とてもよかったです。今日の内容を吟味して今後の社会活動にいかしたいと思います。『きずな』の思いを社会の中でもいかし、給食の残飯についてのことを社会でも考えてみる。小・中・高の実践教育を社会の中で、どうその芽を育てるか考えさせられた。」
「学校で教えている先生たちの、授業内容や取り組みを知ることができて良かった。小・中・高・大の国際教育のつながりが大切だとわかった。」
「貴重な先進事例を聞かせていただくことができ、非常に有意義でした。また関係者、教職員の方々とのネットワークを広げることができ、ありがたく思っています。学校―行政―団体のネットワークを今以上に強固にするため、今後も続けて行っていただきたいと思います。」
「小・中・高・NPOからのそれぞれの発表は大変よくまとめられていてよかった。」
「小・中・高などそれぞれの発達段階に応じた学習が展開されていることが、すばらしいと感じました。先生方のご苦労も大変なものだろうと感激しました。このような実践例を具体的にお聞きできるのは貴重な場だと思います。私自身は高校で異文化理解を目的にした授業を行っているので、今回お聞きした例を参考にさせていただきながら、生徒が体験的に学び、自ら考え行動できる機会を増やしていこうと考えています。」
「新潟における教育や、自分がこれからどう学んでいくか、いろんな話を聞いて見えた気がします。」
「実践している国際教育の事例や工夫についてのパネリストの発表がおもしろかった。参加者の質がとても高く、みなさんのお話をもっと聞きたかった。大学での授業に『参加型』の国際理解教育を取り入れたい。」
「とても勉強になりました!教育現場における国際協力・理解の普及の必要性を身を持って感じました。」

ご参加・ご協力ありがとうございました。

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