日本の技術で発展途上国に貢献したい。
2016年7月1日夜,バングラデシュの首都ダッカの飲食店襲撃テロ事件で犠牲になった7人。
いずれも専門技能を生かして,国際協力機構(JICA)のプロジェクトで,現地の交通インフラ整備に携わっていた。
犠牲となった方々の無念さを思い,ご冥福を心よりお祈り致します。
私事にわたり恐縮であるが,
私は,1968年12月〜1971年4月,JICAの派遣専門家として,ナイジェリア連邦共和国の国立ヤバ工科大学に勤務していた。
ナイジェリアは,宗教,風俗,習慣が異なる250もの部族で構成された連邦国家で,ビアフラをめぐる内戦の最中であった。
大学内の官舎で生活していたが,現地の弁護士から紹介していただいた料理や身の回りの世話をする男性とナイトウオッチ(夜警人)を雇っていた。
使用人や学生とは兄弟のように親しくしていた。
途上国は日本のように安全な地域ばかりではない。”自分の身は自分で守る”危機管理が常に求められる。
当時の学生はエリートで「国の期待を背負う人たち。覚悟と真剣さが違う」。
大学内で,イギリス,スイス,カナダ,インド,ロシア,チェコなど世界各国より派遣された教官と交流するなかで,
多文化共生社会は現実のものとなっていると肌で感じた貴重な期間でした。
日本をとりまく国際情勢は日々刻々と変化している。
グローバリゼイション,イノベーションが強く求められる時代となった。
高い志を持ち,困難にも果敢に乗り越えようとする強い意志,異なる文化や価値観の違う人々とお互いに理解しあえる人材。
それを養うためには若いときから内向的にならず,世界に向かって行動することである。
今回のテロ事件を教訓にして,発展途上国の民政を安定させるためにも,
技術と経済力を備えている我が国は積極的に援助の手を差しのべるべきである。