2月初旬に18年目、28回目の訪緬。新潟ロータリークラブの徳永昭輝会長、新潟医療センター病理主任技師長谷川秀浩氏と3人です。いつもの支援に加えてミャンマーの母子保健を視察しました。

 

図1 ウィン先生に抗体供与         

 

図2 修理されたミクロトーム

 

  サンピュア病院の病理に抗体を届けました(図1)。これから免疫染色を始めたいとウイン先生が希望したので、抗体1セットと染色法マニュアルを渡しました。以前ミクロトームを寄付しましたが、手動ハンドルの動きを伝えるゴムバンドが切れて使用不能になりました。私は部品を郵送しましたが、修理されたミクロトームを見て安心しました(図2)。ミャンマーでは機器の管理・修理がまったく不備で、ちょっとしたことで使えなくなるのです。

 

図3 病院の渡り廊下で生活する患者の家族  

 

図4 新生児救急室

 

第二医科大学病院では渡り廊下に多くの患者の家族が寝起きしていました(図3)。ミャンマーでは病院食がないので、家族が面倒をみなければなりません。遠くの人は病院のあちこちに寝泊まりします。産婦人科を視察しました。分娩室には5つの分娩台があり、病室は妊産婦で満床、廊下にまでベッドがありました。この病院の出産数は年間8000から9000です。日本と比べ桁違いに多いのです。

 

最後にヤンキン小児病院に行きました(図4)。新生児救急室では沢山の小さな赤ちゃんが保育器に入れられていました。体重1kg程の弱々しく、細々とした新生児は声をあげません。哺乳できないため、口からチューブを入れられている新生児もいました。ここには他の病院から治療を必要とする新生児が送られてきます。ここの新生児死亡率は10%だとのことです。母子保健はミャンマー医療の大きな問題です。今回の視察に基づいて新潟ロータリークラブは医療支援を考えるとのことです。うまくいくことを期待し、お手伝いをしたいと思います。

 

ミャンマーの医療を支援する会代表 内藤 眞

 

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