東南アジア5カ国(タイ東北部、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)の子どもたちの里親奨学金(ダルニー奨学金)支援事業を開始して、昨年で発足30歳を迎えた(公財)民際センターです。これまで延べ40万人のもの子どもたちの学習支援と学習環境整備事業を行ってきました。新潟市近在の奨学金支援者のサポート全般を担当する地方民際センターとしての新潟ドナー連絡会ですが、市内で開催される各種イベントでの奨学金の広報に力を入れてきました。この間、今年で10週年を迎える「にいがた NGO ネットワーク(N-ネット)」の創立と、それへの参画などにも関わってきています。今年度からは、不肖N-ネットの理事と、本部民際センターの評議員を仰せつかり、責任の重さを痛感する年となりました。

 

 折しも新潟市内のベトナム留学生の助けを得て(写真1)、ここ数年はベトナムの奨学金支援に奔走してきましたが、日越外交45週年を迎えた今年は新潟ベトナム友好協会の増井氏のご助力や、駐日ベトナム大使館よりのお招きなどで各種祝賀にも招待される栄誉を受けました。何にも増して新潟市在住のベトナム留学生とのより強い交流が生まれている現在を嬉しく思っています。彼らとの共同での「ベトナム奨学生作文プロジェクト」も彼らの協力がなければ実現しなかった企画でした。また、市内ボランティアの会「夢の橋」荒川氏の協力を得て、ベトナム小学校での「多言語紙芝居プロジェクト」がスタートしたことも今後の活動の大きな励みと感じている昨今です。

 今年度夏には「ダルニー奨学金」誕生の地、タイ東北部ウドンタニーへの研修も予定され、民際センターと現地事務局(EDF)の主だったスタッフ共々「活動の原点」に立ち返るべく幾つかの研修行事と会議が計画されています。過去30年に渡る奨学金支援事業の評価を振り返る良い機会となり、今後の新たな活動指針が醸成されることを願っています。

 

(公財)民際センター・評議員

新潟ドナー連絡会・世話人

赤石 隆夫

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