今年度下半期(7〜12月)当会の主たる活動として述べるべきは、9月下旬からのタイ王国イサーン地方でのシニア会員を対象とした研修ツアーが実施されたことであろうか。当財団の運営する「ダルニー奨学金」の生まれ故郷でもあるウドンタニー県における久々の研修となった。バンコク支部の EDFにて現地状況のブリーフリングの後(写真1、夜行列車にて現地へ入る。農村の状況も大きな変革期を迎えているイサーン地方では、直播きの米作りが増加している。収量は極端に減少するが手間や人手が省かれ、かつての田植えの風景は消えつつある。それによって生まれた余剰時間を出稼ぎや副業へ裂く傾向が生まれていた。現金経済の更なる浸透である。子供たちも中学卒業後には高校ではなく、職業学校へと志望を変えるなど十年程前の農村の社会状況とは大きく変わってきている(写真2、3)。中学生を対象としてきた従来の奨学金も職業学校へ進学する子供たちへの支給も選択肢の1つとすべき時期に入ったとも思える。 

 今春から当財団の評議員となり中央理事会の執行計画にもの申す立場となったが、Nネットの理事も兼務することとなった。腰回りに余分な重りが加わり 、少々煩わしさも感じる年度とはなったが、会員への情報提供に手を抜く訳にも行かない。天皇皇后両陛下がご参列して7月に明治会館で開催された「ベトナム・日本外交関係樹立45周年記念レセプション」への招待(写真4、 駐日タイ大使をお迎えしての11月学士会館での「民際センター・感謝の会 の実施、報告も終えて安堵とする年末となった。

 しかし 11月下旬に開催された「Nネット10周年記念チャリティーコンサ ート」では理事として充分なお手伝い出来なかったこと、「夢の橋」にご依頼して作製していただいた多言語紙芝居(ベトナム語)の現地での披露が未だ機 会がないことには悔いが残り来年度の優先課題として心に納めておきたいと感じている。

赤石隆夫

民際センター・新潟ドナー連絡会