2018年下半期。ミャンマー現地では、上半期の成果をまとめながら、新しい活動のための地盤固めをした、そんな半年でした。

 

 主力事業のひとつ木工産業育成事業では、地域の木工品生産者たちが、品質の高い製品をもっと安定して生産できるよう、現地のサポート体制を強化しました。活動地のバゴー地方では、上半期に挑戦したクラウドファンディングによるご支援を元に、近隣の小学校で、教室を天然木の床に貼り直したほか、給水設備の改修も行い、子どもたちが健康に学べるよう支援しました。

 

 もうひとつの柱、織物教育支援事業では、1年半におよぶJICA草の根技術協力事業が10月に完了しました。事業に参加した、国立サウンダース織物専門学校の教師27名は、海外市場を想定したものづくり、特にデザインと品質管理に関する知識と意識を高め、大きな成長を遂げました。最終課題として製作した草木染め・手織りのコットンショールは素晴らしく、今年、成田国際空港・関西国際空港の一村一品マーケットでご紹介する予定です。今後は、さらに付加価値を高められるよう、オーガニックコットン開発事業との連携を模索すべく、シャン州で調査を継続しています。

 

 一方新潟本部では、より多くの方に私たちの活動を知ってもらい、ご支援いただけるよう、広報活動に注力しました。新潟の皆さまにはおなじみの古町どんどんや、地元・江南区のイベントに参加したほか、ピアBandaiでもミャンマーの手仕事品をご紹介しました。大きなニュースは、会員さま向けのスタディツアーを6年ぶりに実施し、ミャンマー現地での活動状況とその成果に直接触れていただいたことです。

 

2019年は、昨年蒔いた種を大切に育て、さらなる飛躍を目指して一同頑張って参ります。竹産業育成のための商品開発や、ヨーロッパ市場への働きかけなど、心踊る新たな扉への挑戦が少しずつ始まっています。本年もご支援ご協力のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

新潟本部マネージャー 大場 寛之

 

ミャンマーでは、一村一品運動の注目度が上昇中。
元気に学ぶレイ・エ・スー小学校の子どもたち。
JICA事業に全国各地から参加した織物専門学校の教師たち。
オーガニックコットン開発に向けて試験栽培を継続中。
古町どんどん、たくさんのご来場に感謝。
新しい発見が盛りだくさんのツアーを今後も企画。