今回は私のミャンマー活動20周年で30回目の訪問です。1月9日にヤンゴン第二医科大学で記念講演を行いました。150人定員の会場は満席(写真1)。補助椅子が運びこまれていました。学長は挨拶の中で私の支援活動を具体的に説明し、激賞してくれました。私はこれまでの活動を簡単に説明してから、病理診断における免疫染色の重要性について自分の経験症例を用いて説明し、注意点と精度管理の要点を示しました。皆、真剣に聞いていました。活発な質疑応答が続きました(写真2)。第一医科大学病理のイン名誉教授には、2000年に第一医科大学で免疫染色の実習以降抗体を運んでくれたお陰でミャンマーに免疫染色が定着したとお礼を言われました。講演後真っ赤なバラの花束をいただきました(写真3)。イン教授からは「先生は私より若いのだから、これからさらに10年、20年とミャンマーのために活動を続けてください」と激励されました。
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写真1 会場には聴衆が一杯
 
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写真2 講演後の質疑応答

      
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写真3 花束をいただいた筆者(中央)。
 
講演後、抗体を各施設(第一医科大学、第二医科大学、国立衛生研究所、サンピュア病院、ヤンキン小児病院)に贈呈しました(写真4)。マンダレー医科大学には直接渡せませんでしたが、帰国後新潟大学病理に留学したパパ先生が取りに来たと写真付きで連絡がありました。第二医科大学には病理の教科書を2冊進呈しました。これを節目として、これからもミャンマーの医学・医療の向上のため支援を継続していきます。
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写真4 抗体の供与。
 
 
ミャンマーの医療を支援する会代表  内藤 眞